Thunderbirdでメッセージを削除しようと、「Delete」キーを押してもメニューの「メッセージの削除」を選択しても何も反応せず、メッセージを別のフォルダに移動したりメールの送受信などは問題なく行えるような事があります。
この症状、ゴミ箱のファイル"Trash”が破損していることが原因なのですが、そもそもゴミ箱フォルダが表示されないため
フォルダの修復が使えません。
そんなときの対処法を以下にまとめます。
■症状
- メッセージの削除ができない(「Delete」キーもメニューの「メッセージの削除」も無反応)
- アカウント内にゴミ箱が無い
■原因
Thunderbirdのゴミ箱は「Trash」と「Trash.msf」という2つのファイルから構成されています。このうち「Trash」がデータの実体で「Trash.msf」はインデックスの役割を果たしています。
この症状ではデータ本体の「Trash」が破損している、もしくは消えてしまっているため起こるようです。
■対処方法
プロファイル内のアカウントフォルダからゴミ箱の情報(「Trash」及び「Trash.msf」)を削除する。
- Thunderbirdのアカウント設定からメールの保存先のパスをコピーする
アカウント設定のサーバ設定の右下の方にメールの保存場所があります。
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アカウント設定 |
- Thunderbirdを終了しエクスプローラを開く
ファイルを削除する前にThunderbirdを終了しておいてください。
- エクスプローラのアドレスにコピーしたパスを入力する
エクスプローラを開いて「アドレス」に先ほどコピーしたパスを入力する。
※エクスプローラは[Windowsキー]+[E]で開くことができます
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エクスプローラ |
- ゴミ箱のファイルを削除してThunderbirdを起動する
Trash及びTrash.msfの二つのファイルを消して、Thunderbirdを起動するとゴミ箱が復活します。
■注意事項
- この対処法ではデータ本体を削除しますのでゴミ箱の中身は戻ってきませんので注意してください。
- ファイルを直接扱うため自信の無い方はバックアップなどしてから行ってください。
- この方法では復旧しないことがあるようです。復旧しなかった場合の対処法については後日投稿する予定です。